【老年夫婦旅】谷川温泉 別邸仙寿庵

新型コロナウイウス感染拡大による緊急事態宣言発令を受け、当分の間、旅行を中止または延期していましたが、普段は手が出ないような、源泉掛け流しの半・露天風呂付客室のある温泉宿を選定(コロナ感染防止の三密回避優先の為)し、9月初旬、4泊5日の日程で訪問しました。今回は、大阪伊丹~新潟空港間は飛行機で、その後はレンタカーを借り①泊目の谷川温泉 別邸 仙寿庵、②泊目 四万温泉 積善館(佳松亭)、③泊目上林温泉湯宿せきや、④泊目 鷹ノ巣温泉 四季の郷 喜久屋を下図のルートで巡ります。(昨年11月には自宅から車で谷川温泉周辺を巡りましたが...)

 大阪伊丹空港10時25分発JAL2243便に搭乗。新潟空港には定刻の11時25分に到着。日産レンタカーの空港店から日産ノートでスタートです。新潟から北陸、関越自動車道と乗り継ぎ水上ICで高速を降り、291号線から少し入った○印の所に仙寿庵への標識があり、その方向に進むと別邸 仙寿庵と書かれた入口に到着(新潟空港から約2時間半のドライブ)。そのまま中へ車を進めると、中から宿のスタッフが出てきて名前の確認後、荷物を降ろし、駐車場へ案内車を駐車場に留め、建物入口向かうと桂離宮の御幸門を思わせる風情のある茅葺の門構え。6門を入ると石畳の両サイドに苔、京都のお寺の雰囲気もあり、石畳を奥に進むと仙寿庵と書かれた建物玄関入口に。玄関を開けると、正座した女性スタッフから、頭を下げての歓迎挨拶を受け、正面の壁(土壁やスギの板に墨を流し直接写し込んだ江戸墨流し)の説明から、右の扉 組子障子(ヒノキ、スギ、ケヤキを使用して作られた木造建具)、そして下から怪しく光を反射させているのはステンレスの糸で編まれた畳と珍しいものばかり...、又後ろを振り返ると、玄関入口の上、和紙を何度も重ね合わせて立体感を出している手漉き特殊和紙等々。
いずれも著名なデザイナー、工芸家の作品のようですが、急に説明を受けても余り馴染みがなく良く分からんままに...組子障子を開けて、フロント前を通り抜けロビーへ。ロビーへ入ると芝生と山林の緑、緑、緑に眩しさを感じます。晴れておれば正面に谷川岳が望める様ですが...、ここでウエルカム・ドリンクを飲み、部屋への案内を受ける。玄関入口からロビーに入り、3階301号室(舞雪)までの道順を下図(建物配置図)に赤い破線で示します。この独特の形をした建物の経緯を訊ねると、老舗旅館「たにがわ」の別邸として、全室から谷川岳が展望でき、全室露天風呂付の2点のみの要求を、建築デザイナー羽深隆俊氏に依頼。約千坪の敷地にわずか18室のモダン建築の中に、和と洋をバランスよく調和させた別邸・仙寿庵が1977年に完成したとされている。ロビー右奥から 仙寿庵のシンボル的存在となっている曲面廊下を進んでいきます。穏やかにカーブした廊下は、長さ約40m、高さ8m、ガラス窓は鉄柱と特殊な吸着盤とワイヤーでぶら下がっているだけと聞きビックリ。内側には、土壁の中にワラ・スサ、部分的に鉄錆のチップが入っているスサ入り京土壁、赤茶色の鉄錆が土壁表面に現れています。その上には、川の流れに棒を刺して、できる渦を描いたとされるカリグラフィーアート、それ以上の詳しいことは不明。曲面廊下をさらに進んでいくと大浴場入口に、時間によって男女入れ替え制になっています。エレベーターの前に来て、扉の大きなバラの絵模様に驚きます。3階でエレベーターを降り、右奥の301号室(舞雪)へ、入室すると窓側に洋室40㎡と和室8畳の和洋室。洋室の窓から、露天風呂、微かに谷川岳が見えてるのかな?、そして鬱蒼とした緑の森林が眼前に、素晴らしい眺めで緑に癒されます。洋室から見た和室ですが、殆ど使う必要なく荷物置場に使用。洋室にソファーがありませんが、このベッドには電動リクライニングの装置があり、足も上げられ正面のテレビを見ながらソファーよりも快適に過ごせます。(これまで滞在の旅館、ホテルで初めての体験)洗面所の左にトイレがあり、露天風呂へは洗面台の後ろのシャワールームの扉を開けて外へ。部屋付きの露天風呂部屋で暫く休憩の後、大浴場の「一の蔵」(内湯)、「すずむしの湯」(露天風呂)へ、翌朝になりますが、「仙の蔵」(内湯)、「ほたるの湯」(露天風呂)へ、それぞれの露天風呂には谷川の河原石が敷かれているようです。
ここの温泉は3つの自家源泉を混合して使用されており、無色、無臭のあまり刺激のない肌に柔らかいお湯で、泉温41.1℃(調節済み)、Ph8.4の弱アルカリ性、泉質名 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉と書かれています。
夕食の時間となり食堂に向かいます。1階ロビー横の組子障子を開け中へ進むと、個室の食事処へ案内され、上を見上げると天井がすごく高いです。献立表に目やると、メインは増田牛のローストとなっています。以下、出てきた順番に撮影したものです。全般的に薄味の中で、素材の味をうまく出されています。ただ、男性にとっては量的に少し少ない感じがしました。夕食後、部屋に戻る途中、曲面廊下のライトアップされた幻想的な光景が見られます。部屋に戻ると、夜食用として蒸し器の中にちまきと、フルーツが用意されており、夕食後でしたが未だお腹に余裕があり、簡単にちまきとフルーツを食べ、この日は部屋の露天風呂にゆっくり入浴後就寝。翌朝目が覚めると外は快晴、部屋の露天風呂に浸かりながら谷川岳を一望。朝食は昨日の夕食と同じ個室の食事処で、洋食と和食をそれぞれ選び、わらび餅とコーヒーのデザートまで、どちらもボリュムたっぷり。